企業の競争力を大きく左右するテーマであるデジタル変革(DX:デジタルトランスフォーメーション)。今、製造業の世界でも多くの企業が変革の必要性に迫られています。しかし、変革へのアプローチは各社様々。その実現を目指すためには、過去に培ってきた能力をリードタイム短縮、生産性向上、品質向上に繋げることが欠かせません。本記事ではDXで求められるステップをご紹介します。

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多くの企業がDXへの取り組みを始めている
まず初めに、DXについて簡単に整理しましょう。DXとは、スウェーデンのストルターマン教授が2004年に提唱した概念のことで「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」ことを意味します。そして、製造業の世界においては、デジタルを活用した業務効率化のみならず、AIやOCRを活用した「業務の高度化」、さらにはテクノロジーを活用した「新たな価値の創造」「ビジネスモデルの創出」といったことを指しています。
近年、DXに関する認知度・意識は高まっており、具体的な導入に踏み切る企業が増えています。
製造業でDXを進めていく必要性とは
では、そもそも何故、製造業でDXが必要なのでしょうか。その理由の一つが、市場の競争環境の激化にあります。新たな技術が次々と登場し、人々の価値観やニーズが変わりゆく中では、製品品質とスピードの双方を最大化しなければなりません。つまり、新たな製品をいかに素早く作り出すか、が鍵といえます。
しかし、人材不足や技能伝承が難しくなる中、こうしたビジネス上の要求に応えるためには、限られたリソースを最大限に有効活用することが必要です。そこで、DXを推進し、より大きな価値を作り出し、さらにはビジネスのあり方を変革しなければならないのです。
製造業がDXに取り組みづらい“阻害要因“
一方で、製造業のDXを阻む要因も多く存在します。具体的には次の3つが挙げられます。
阻害要因① ビジネスモデルの変革により、製造業への要求も変化している
1つ目は、製造業への要求が次々と変わりゆくことです。かつては、良い製品を作れば売れる時代といわれていました。しかし、性能の高さだけで顧客に選ばれる時代は終わりを告げようとしています。今や顧客は、自社にとって適切なタイミングで、適切な製品を選ぶことに価値を置いているのです。例えば、モノを所有することから借りることへとニーズが変わってきていたり、製品の機能を日々アップデートしたりすることが前提になっていたりすることも、このトレンドの一つといえるでしょう。
阻害要因② 技術やノウハウにおいて必要な人材が不足している
2つ目は、DXの担い手にあたる人材が不足していることです。労働力不足が叫ばれる日本国内の状況は、製造業も例外ではありません。特に、専門知識や特殊技能を持った職人が減少していることは、技術力やノウハウの消失に繋がりかねません。もし、これらのような技術的優位性を失ってしまうと、DXの実現以上に大きな課題となります。
阻害要因③ ツールの選定が難しい
DXの実現を目指すにあたり、それを支援するツールの存在が欠かせません。しかし、各社がDXに関して抱える課題は様々であり、その要件も多種多様です。ツール選定を誤ると、ITを使うことで業務効率が悪くなったり、製品の品質が劣化したりすることも考えられます。また、従業員のITリテラシーが結果を大きく左右するからこそ、自社に最適なツールを選ぶことは極めて難しい課題といえます。
では、こうした阻害要因を踏まえると、どのような取り組みが必要なのでしょうか。
解決できる現状課題から取り組むことが重要
結論として述べられることは、DXの全体像を描きながらも、まずは第一歩目を着実に踏み出すことが大切ということです。ロボットやAI、IoTの活用が叫ばれる昨今ですが、これらの仕組みを活用する基盤となる生産管理システムが整備されていなければ、十分に成果に繋げることはできません。
まずは製造現場の現実を把握し、現場の声を聞きながらDXの取り組みを進めるためにも、現場に潜む課題を軸にコスト削減・業務効率化を図る仕組みづくりを進めましょう。例えば、次の記事でご紹介している「現場課題のチェックシート」では、多くの企業が直面する課題と生産管理システムで解決できることを記載しています。ぜひ一度試してみてください。

チェックシートとシステム化による改善効果
DX実現の第一歩、生産管理システム『rBOM』の導入
DAIKO XTECHが提供する生産管理システム『rBOM』は、製造業のDX実現に向けた第一歩目に最適な仕組みです。製造時に使用した情報の共有・蓄積といった製造現場の要件はもちろんのこと、営業・設計・調達など部門を超えた連携もサポートします。
加えて、導入までのサポートや、導入後の講習なども充実しており、DXに向けた取り組みを始めたばかりの現場でもスムーズにご活用いただくことが可能です。製造業における安定経営に欠かせない「保守」にも重きを置いているため、IoTや様々な設備を管理している現場でも安心してご活用いただけます。
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